秋田県能代市の世界に誇る魅力を発信

佐々木 松夫

風の松原

広報のしろ表紙

能代市風の松原と関わるようになったのは、松くい虫の被害が県内を北上し、風の松原でも猛威を振るい出した頃。当時、森林担当者がパソコンの壁紙に「松くい虫は金食い虫」と表示して、それが新聞記事となり議会でも話題になった記憶がします。

市の広報担当者として特集を組もうと思い立ち、国・県・市だけでなく民間のボランティア団体からも取材し、当時の新聞記事や伊藤忠夫さんの本(北羽新報社)も読み、日本海側の松原を見て廻ったりもしました。

伊藤忠夫さんの本(北羽新報社)

本当に失礼な話ですが、表紙の写真をインパクトなものにしようと男鹿市や若美町の広報担当者へ被害林の写真提供をお願いしたり。当然、断られましたが、自分の想い込みで突き進む猪突猛進型の行動は、学生時代の「電熱器没収事件(今でも当時の同級生から必ず言われます)」から変わっていないようです(苦笑)。

松くい虫の被害は未だに続いていますが、その後、風の松原に強く心が惹かれたのは、懇意にしていただいた木材高度加工研究所の先生の奥さんががん治療の一環として、風の松原を散歩した経緯を「風の松原賛歌」と題して北羽新報に寄稿したり講演会で語ったこと。風の松原の魅力が鮮やかに感じられるほど素晴らしい表現で溢れており、松原が一気に好きになりました。

風の松原ガイド

その後は時折に松原を散歩する程度でしたが、仕事で林業木材産業に関わったり、個人的に木育活動を始めたり、本当に偶然ながら能代木産連・木の学校での仕事をいただいたこともあり、これまでの人生の恩返しも含めて「風の松原ガイドの会」に入会し、少しずつ勉強をしているところです(実際には植物や動物の名前を覚えるのは苦手で、単に散歩を楽しんでいるのが実情)。

森林の中を歩く楽しさを周りの人に伝えられたら良いなと思っています。
次回は電熱器没収に関わる騒動でも書こうかなと。あまり記憶にないのですが!

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佐々木 松夫

佐々木 松夫

里山在住

能代木産連の事務局長 兼 能代市木の学校の所長をしています。
生まれ育った農山村の昔と今、就職の選択肢になかった市役所時代、そして今の仕事で思うこと等。
上から目線で取り組んだ地域づくりの失敗談なども書いてみたいと思います。

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